無機EL / ELシートの配線加工

ELシートの配線加工
カットが出来るELシートを発光させるためには配線加工が必要です。配線加工を行って発光装置インバーターに接続します。
配線加工は専用のツールを使用すれば簡単に出来ます。電気配線の経験も不要です。
※配線加工済みのELシートも販売しています。
配線加工用ツール
配線加工は「銅箔テープ付きコネクターコード」を使用すると簡単に出来ます。
発光装置インバーターに接続するコネクターが付いていますので、ELシートを光らせることも簡単です。
「銅箔テープ付きコネクターコード」は提携先のオンラインショップで販売しています。

配線加工手順
配線加工要ツールを使用した場合の配線加工手順となります。

配線を行う
ELシート背面の各電極部それぞれに「銅箔テープ付きコネクターコード」の銅箔テープをしっかりと貼り付けます。電極部内であれば貼り付ける位置は問いません。向きも関係ありません。※必ず各電極内に収まるように、しっかりと貼り付けます。

絶縁テープを貼る
電極部分の保護と絶縁のために、電極部全体に絶縁テープを貼ります。配線加工はこれで完了ですが、ELシート背面は発光時に電気が流れますので、背面全体に絶縁処理(*1.)が必要です。ラミネート加工を施すことが望ましいです。
*1.絶縁加工が施されたELシートもあります。

発光
ELシートは発光装置インバーターに接続して発光させます。
なお、ELシート背面電極部分(電極の上側)のラインはカット出来ませんが光りますので、その部分を光らせたくない場合は光りを通さない不透明フィルム等でマスキングします。
参考動画
ELシートの配線加工についての参考動画です。
※画質は1080pHDに設定してご覧ください。合成音声入りですが、字幕が入っていますので、音声無しをご希望の場合は音量をOFFにしてください。
発光の確認
配線加工と絶縁処理を完了したら、ラミネート加工(後述)や設置作業を施す前に発光の確認を行うことをお勧めします。ただし、カットしたELシートのエッジ部分などの絶縁処理が出来ていない状態での発光確認は、濡れていないコンクリートや硝子など、必ず電気を通さない場所の上で、周囲に燃えやすい物が無いことを確認してから行ってください。
また、点灯確認時に、絶縁処理が行われていない部分には体が触れないように併せて注意してください。
ELシートの配線について注意事項
【特に注意してください!】
インバーターのスイッチをONにした際に電極部分が焦げてきた場合は直ぐにインバーターのスイッチをOFFにしてコネクターを外してください。
再度点灯確認することは危険ですので絶対に行わないでください。
原因が分からない場合はお問い合わせください。
-
重要:背面の絶縁加工 - ELシートを使用する際は、必ず背面全体に絶縁テープを貼るなど絶縁処理してから配線を行ってください。カットしたELシートのエッジ部分についても同様の可能性がありますので、文字などの形表現のためにエッジの絶縁処理が出来ない場合はガラス面などの通電の可能性がない場所で固定して使用するか、ラミネート加工などを行ってください。ELシートの背面がそのままの状態で直接電気が通っている金属などに触れるとショート(一時的に大電流が流れる)により配線部分やインバーターが異常発熱し、場合によっては発火焼損する恐れがありますので大変危険です。また、点灯時、シート背面に体の一部が触れると感電して危険です。
-
ELシートが水に濡れることを避けてください。濡れてしまった場合は良く乾燥させてから使用してください。
ラミネート加工について
無機ELは湿気に弱い素材で、また、背面保護やカットエッジ部分の絶縁の点からもラミネート加工を施すことをお勧めします。加工例は手貼りラミネートを使用して加工を行っています。
方法は通常の手貼りラミネート加工と同じです。スキージーやヘラなどを使用すると気泡も少なく貼り合わせることが出来ます。※手貼りラミネートの使用方法は、使用するラミネートフィルムに記載してある方法をご参照ください。なお、写真は配線部分が見えるように絶縁テープを貼っていませんが、配線部分には絶縁テープを貼ってからラミネートを行います。
注意点として、配線コードを出す部分はラミネート加工後にラミネートフィルムをカットすることが出来ませんので、配線コード部分を基準にしてラミネートフィルムを合わせてください。そうすれば、ELシートよりも大きなラミネートフィルムを使用する場合でも余った部分をカットすることで、ELシートのサイズに合わせたラミネートにすることが出来ます。
コード部分は浮きますので、浮き上がった部分は透明テープなどで閉じることが望ましいです。
※画像をクリック(タップ)するとイメージと文字が分けて表示されます。

ELシートよりかなり大きなサイズのラミネートを使用する場合はコード部分を基準に配置。

スキージーなどでラミネートがシワにならないように徐々に進めて貼り合わせる。

浮いたラミネート部分はセロテープなどで表裏を貼り合わせて閉じます。

ELシートよりかなり大きなサイズのラミネートを使用する場合はコード部分を基準に配置。
以上は簡単に行う場合のラミネート加工の一例となります。ラミネーターを使用したラミネート加工(パウチ加工)と配線加工につきましては、提携先である無機EL専門取扱い会社のオンラインショップよりお問い合わせください。
ELシートのお試しキット
ELシートのカットと配線加工が試せるキットです。名刺サイズのELシートで光る文字を作ります。
※説明書はこちらからダウンロード出来ます。

名刺サイズELシートと配線ツールと発光装置、ケースやデザインを写す用紙などがセットになっています。発光色も選べます。製作説明書有り。

ELシートをカットするハサミやカッターナイフ、鉛筆、留めるテープ。

電極の上側はラインで光ります。文字の形など、ラインを光らせたく無い場合は光りを通さないテープなどでマスキングします。

名刺サイズELシートと配線ツールと発光装置、ケースやデザインを写す用紙などがセットになっています。発光色も選べます。製作説明書有り。
